産業コンピューター製品の研究、開発および製造メーカーのAxiomtekは、初のCOM Express Type 7モジュールであるCEM700をリリースしました。CEM700は、16コアIntel® Xeon® D-1577プロセッサから4コアIntel® Pentium® D1519プロセッサ (コード名:Broadwell DE) までのスケーラブルなプロセッサオプションが用意されています。このCOM Express Type 7モジュールは、2×10GBASE-KRチャンネル、2×DDR4-2400 SO-DIMMスロットにより最大32GBまで対応できます。さらに125 x 95 mmというスモールフォームファクタながら、パワフルなサーバーレベルの性能を発揮します。Axiomtek製CEM700は、エッジコンピューティング、マイクロサーバー、データ転送デバイスおよびその他ネットワーキング分野での高速のデータ転送が可能。ネットワークスループットを必要とする演算重視およびスペースに制約のあるアプリケーションへの導入に最適な商品になります。
Axiomtek製CEM700には2つの10GBASE-KRインタフェースおよび1つのNC-SI (ネットワークコントローラ・サイドバンドインタフェース) を備え、サーバーアプリケーションに必要とされるリモートマネジメントに対応します。Intel® Broadwell DEベースのモジュールは、-20ºC ~ +70ºC (またはオプションで-40ºC ~ +85ºC) の幅広い動作温度を有し、各種アプリケーションにおけるニーズに応えます。短い評価期間を可能とすべく、AxiomtekはCEM700と併用するCOM Express type 7ベースボード、CEB94701も提供いたします。お客様はソフトウェア開発およびハードウェア検証においての機能性を素早くエミュレートすることが可能です。
該当製品の開発プロダクトマネージャーであるSeamus Suは、次のように述べています。「より多くのCOM Expressユーザーは、産業用IoTアプリケーション用のマルチタスク処理および大量データ転送を扱えるより高いコンピューティング性能を有するソリューションを求めています。当社の最新製品であるCEM700は、最大16コアまでのスケーラビリティ対応のサーバー級プロセッサ、および最大32GB DDR4メモリが搭載可能です。その高速インタフェースおよび究極の性能は、マルチタスク、マルチスレッディングまたはビデオレンダリングを必要とする産業用IoTアプリケーションを構築する際のフレキシビリティを強化できます。全く新たな高性能COM Expressモジュールは、高度なスケーラビリティ、カスタマイズ性、種々の機能を備え、真にお客様へ付加価値を提供いたします。」
COM Express Type 7モジュールには、2つのSATA-600インタフェース、2つのIntel® 10G Ethernetコントローラ内蔵10G BASE-KRポート、1つのIntel® i210 Ethernetコントローラ内蔵Gigabit LANポート、4×USB 3.0ポート、4×USB 2.0ポート、1×LPC、1×SPI、1×I2C、2×シリアルTX/RXおよび4-IN/OUT DIOポートを含む、幅広いラインアップのI/Oコネクタが装備されています。さらに1×PCIe x16Gen3、1×PCIe x8 Gen3および8×PCIe x1 Gen2による拡張対応で、大量データ転送が扱えます。ウォッチドッグタイマにより、動作不良の検知および正常復帰が可能です。効果的なハードウェアベースのデータ保護を実現するTrusted Platform Module (TPM) 2.0にも対応しています。
CEM700は2019年2月より出荷可能となっています。製品詳細および価格情報は、www.axiomtek.co.jpへのアクセスでご覧になるか、当社営業窓口info@axiomtek.com.twまでお気軽にご連絡ください。
製品の主な特徴
- Intel® Xeon®プロセッサD-1577およびPentium®プロセッサD1519 (コード名:Broadwell DE)
- 2×DDR4-2400 SO-DIMMで最大32GB
- 1×PCIe x16 (Gen3), 1×PCIe x8 (Gen3) および8×PCIe x1 (Gen2)
- 2×SATA-600
- 4×USB 3.0および4×USB 2.0
- 2×10GBASE-KR
- TPM 2.0対応