革新的で、高性能、高信頼性の産業用コンピュータ製品の研究開発・製造に取り組む世界的リーディングカンパニーであるアクショムテック (Axiomtek Co., Ltd.) は、このたび、自律走行搬送ロボット (AMR) 向けのコンパクト・省エネルギー設計のコントローラROBOX300を発表しました。Intel® Core™ i5-1145G7Eプロセッサ搭載、消費電力わずか15W、-40℃ ~ +60℃までの幅広い動作温度範囲、9 ~ 60VDCの幅広い入力電圧範囲で、過酷な動作環境でも安定した動作を実現します。USB電源のオン/オフを制御するスマート電源管理により、システムの安定性と動作効率が大幅に向上します。また、ROS 2ベースのアクショムテックAMR開発者ツールキット (DigiHub for AMR) がプリインストールされ、ロボットアプリケーションの開発、統合を簡素化することができ、特に倉庫管理や工場の自動化に適しています。
「パワフルなロボットコントローラROBOX300はスペースの効率化と省エネルギーを重視した設計となっており、特にスペースに制限がある場合や長時間稼働が求められる場合に適しています。USB電源管理システムによりUSBデバイスの故障からの迅速な復旧が可能で、途切れることのないスムーズな稼働を確保し、ダウンタイムを抑制することができます。さらには、コンパクトボディと低消費電力により、企業の二酸化炭素排出量を削減し、エネルギー効率と持続可能な開発というESG目標を実現します。また、プリインストールされたAMRソフトウェアは開発プロセスを簡素化するだけでなく、企業の時間とリソースの大幅な削減を可能にします」と、アクショムテックTIOT製品企画部マネージャー・丘孟鑫は述べています。
新たに発売されるAMRコントローラROBOX300は、260ピン、最大64GBのDDR4-3200 SO-DIMMシステムメモリ用スロット×2、2.5インチSATAストレージインターフェース×1、高速NVMeストレージ用M.2 Key M 2280スロット×1を搭載し、日々増加する大量のデータ処理のニーズに対応します。また、Wi-Fi/Bluetoothモジュール×1、フルサイズPCI Express Miniカードスロット (USB + PCIe 信号) ×1も装備され、接続オプションの拡張性に優れています。1.5kVDC絶縁付きシリアルポート×6 (4線 RS-232: TX/RX/RTS/CTS、RS-422、RS-485)、1.5kVDC絶縁付きCANbus×2 (CAN 2.0AおよびCAN 2.0Bプロトコルをサポート)、8ビット GPIO×1、HDMI 1.4b×2、USB 3.2 Gen1×4、USB 2.0×2、2.5GbE LAN×3 (Intel® I226-ITコントローラ)、RS-232コンソール用ポート×1、アンテナ開口部×6を搭載し、ケーブルロックブラケット (オプション) など豊富なインターフェースオプションを提供しています。また、9 ~ 60VDCの広い入力電圧範囲でさまざまなバッテリ電圧 (12V、24V、48V) に対応し、電圧変換によって生じるバッテリのエネルギー損失を大幅に削減します。
アクショムテックのAMR専用タフコントローラROBOX300およびAMR開発者ツールキット (DigiHub for AMR) はLinux Ubuntu 22.04 LTSオペレーティングシステムをサポートし、すでに販売を開始しています。製品の詳細、技術サポート、お見積もりにつきましては、アクショムテック台湾エリアウェブサイト (www.axiomtek.co.jp) をご覧ください。アクショムテックエリア営業までメール (jpmarketing@axiomtek.com.tw) にてお問い合わせいただければ、担当者よりお客様のニーズに合わせたサービスを提供させていただきます。アクショムテックでは包括的なカスタマイズサービスを提供しています。ODM/OEMのご検討につきましてもお気軽にお問い合わせください。
ROBOX300の主な特徴
- Intel® Core™ i5-1145G7Eプロセッサ、15W TDP
- RS-232/422/485 × 6、1.5kVDC絶縁付きCAN 2.0A/Bインターフェース×2
- 幅広い動作温度範囲:-40℃ ~ +60℃
- 幅広い入力電圧範囲:9 ~ 60VDC
- スマート電源管理:USB電源オン/オフ制御
- Linux Ubuntu 22.04 LTSオペレーティングシステムをサポート
- アクショムテックAMR開発者ツールキット (DigiHub for AMR) をサポート